
そこで僕は・・、目の前に居並ぶ淑女たちをランキングする話題を出してみた。もちろん酒の肴の話題であって、当たり触りのない他愛ないものにした(はずだった)のだが・・。
一般論として、お付き合いするなら淑女Bが一番いいんじゃないかなぁ~・・守るものがあるって感じだから何となく安心感あるし・・、次は淑女Aだけど・・後々もめてグチャグチャしそうだけど・・、次がC、Dなどと、男の心理解説をしながら言ってみたもんだから、話は一気に脱線気味に盛り上がってしまった。
単に個室っぽいだけのスクリーンで仕切られている席で、(具体的に内容を話せば淑女たちのプライヴァシーに関わるので言えないが・・)キワドイ話題を大声でギャーギャー言うものだから、ホントにヒヤヒヤものである。僕は何度も口に人差し指を立てて小声で話して!と頼んだほどだ。
そんな中、淑女Aが僕に・・自分は後々グチャグチャしない、あっさりしてるんだけどねぇ~・・などとかなり酔ってきていた。
・・・・中略・・・・
どこの店に移っても、大勢の男たちが淑女A&Bを追っかけて来ては、僕らと同席してしまうのには驚いた。 まるで誰かにGPSでも付いているのだろうかと思ったほどである。 かと言って・・その人たちは僕と一言も挨拶を交わすわけでもなく、ただただお目当ては淑女A&Bにあるらしいことに気付くまでさほど時間を要しなかった(笑)。
こうなれば・・お邪魔虫は退散するに限る!とばかりに、淑女Cと淑女D、そして僕の・・人生の甘いも、しょっぱいも・・すっぱいも知り尽くしてる(笑)面々で違うお店にエスケープしたのだが・・。そこにはまたまた紳士になりそびれたニートおやじがいるではないか!
前々からそのニートおやじと話したい!と言っていた淑女Cを気遣って、僕はニートおやじを席に招き寄せた。 しかし、何を思ったか・・そのニートおやじが淑女Cに面と向かって、お前は嫌いだ!な~んて言うもんだから、またまた大変である。
幼稚園児でもあるまいし、大の大人が言う言葉じゃないんだけれど・・。 淑女の好意を無にする無粋なニートおやじに、僕は内心・・アホ!と、つぶやいていた。
一瞬・・さっきまでの時間が走馬灯のようによみがえる。
夜に集う淑女紳士は、どんな歌でも上手く歌いこなし、そしておサルさんみたいな紳士でも、挨拶はできないが、華麗にダンスのステップを軽やかに踏む。 見えない羽の靴を履いた淑女Dは、もうプロ顔負けのダンスを舞うし、いい歳のニートおやじはいじめっ子だ。 ひょっとしたら・・この町は、不思議の国なんだろーか。
帰りの夜道、遠くから・・淑女たちの歌声が・・オオカミの遠吠えのように聞こえた気がした。
・・ウォー・・・と。
投稿者 matsumori : 2008/01/19
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